IDaaS連携SAML対応のリバースプロキシで社内Webへアクセス/ゼロトラスト連携

社内LAN側に設置のシングルサインオンに未対応のWebサーバーに、SAML認証対応のID認識型リバースプロキシ/Reverse Proxy経由でアクセスする場合の構成例です。オンプレミスのWebサーバーへ社外からゼロトラスト連携でアクセスさせることが出来ます。

今回はIDaaSなどのidPと連携して、社内のWebサイトやWordPressで作成のWebサイト、Web mail、グループウエアなど、認証が弱い、もしくは認証のないWebサーバーへ、SAML対応のSP機能を持つID認識型リバースプロキシ経由でアクセスさせます。HAやマルチリージョンなどの冗長化構成での運用にも対応しています。

 

SAML認証対応のID認識型リバースプロキシ

https://www.mubit.co.jp/sub/products/blue/img2/zero-trust-17.png

 

WAN側のWebもセキュア・アクセス

またLAN内に設置のWebをWAN側のクラウド環境に移設の場合、認証対応のリバースプロキシ経由のみでのアクセスする運用により、WAN側に設置もWebサーバーもセキュアなアクセスで運用することが可能です。

 

対応のidP(アイデンティティ・プロバイダ)

idPとしてはSAML2.0に対応した Azure ADやG suite、TrustLogin、CloudGate UNO、HENNGE ONE(旧HDE ONE)、OneLogin、Okta等のIDaaSやOpenAM、Keycloakなどと連携が出来ます。

https://i2.wp.com/techlife.tokyo/wp-content/uploads/2018/07/AzureAD.png?resize=768%2C311&ssl=1

 

SP/リバースプロキシにはユーザーアカウント不要

ユーザーアカウントはidP側のみに作成します。SPとなるリバースプロキシには個別ユーザーのアカウントを作成することなく、SAML認証でリバースプロキシへアクセスさせることが出来ます。

 

グループアクセスコントールに対応

SP対応のリバースプロキシへのアクセスをコントロールできます

運用例

  • 営業部や開発部のみにアクセス許可
  • 管理職のみにアクセス許可
  • 社員・会員のみにアクセス許可

リバースプロキシには、ユーザーアカウントがないため、SP側からアカウント漏洩の心配はありません。

 

閉域網やVPN不要

社内Webへのアクセスに際して、モバイル用の閉域網やVPNなどは不要です。利用者はブラウザのみで、ストレスなくWebアクセスできます。

VPNのようなアクセス集中による遅延などもありません。

 

https://www.mubit.co.jp/pb-blog/wp-content/uploads/2020/06/vpn-1.png

 

SP(サービス・プロバイダ)

SPとしては、SAML2.0に対応したSSOのID認識型リバースプロキシ機能を持つPowered BLUE Reverse Proxy  for SSO/IDaaS」を利用します。

https://www.mubit.co.jp/sub/products/blue/img2/pb-vm-3.png

この製品は

  • SAML2.0対応のID認識型リバースプロキシ機能
  • Web/Mail/DNS/ftp(インターネットサーバー機能)
  • SSLクライアント認証
  • ワンタイムパスワード認証
  • ひとり情シスでの運用に対応
  • HA対応

のリバースプロキシ・アプライアンスです。CentOSやRedHatに対応しておりAWSなどのクラウド環境や、VMware/Hyper-Vなどの仮想環境でオールインワンでの運用が出来ます。

 

独自認証

自社で運用出来るリバースプロキシでは、idPへのアクセス時のSAML認証の他に、リバースプロキシ上で独自に、SSLクライアント認証やワンタイムパスワード認証を設定することが可能です。社内LAN側のWebへのアクセスに際して、iDaaSの認証とは別に自社のポリシーを個別に適用したい場合などには有効です。

 

設定構成

以下のようなリバースプロキシ構成での設定例です

一般のWebページへのリレイ

例 User —> https://wp-sam.mubit.jp/blog —-> https://sni-1.mubit.jp/blog/

https://www.mubit.co.jp/pb-blog/wp-content/uploads/2019/06/blog-1.png

Web Mailへのリレイ

例 User —> https://wp-sam.mubit.jp/webmail —> http://sni-1.mubit.jp/webmail/

https://www.mubit.co.jp/sub/products/blue/img2/login.png

SP側の設定は …..

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