グループエア製品のサイボウズへPowered BLUE プライベートCAを利用してクライアント証明書を発行して、SSLクライアント認証で運用時の設定例です。(サイボウズの運用サーバーとプライベートCAを異なるサーバーで運用の場合)
Powered BLUE プライベート CA を利用します
- インターネットサーバー機能 (Powered BLUE プライベートCA )
- プライベートCA機能 (Powered BLUE プライベートCA )
- クライアント証明書発行・失効・更新 (Powered BLUE プライベートCA )
- SSLクライアント認証 (Powered BLUE プライベートCA )
- リバースプロキシ (Powered BLUE プライベートCA )
- サイボウズoffice 10 (別サーバーで運用 )
Powered BLUEのインターネットサーバー機能&リバースプロキシを利用します。既存で運用中のサイボウズ側の変更は必要なく、SSLクライアント認証が簡単に導入出来ます。ユーザーアカウントやパスワードの漏えいなどによる「なりすま し」を防止します。また、有効なSSLクライアント証明書のない利用者からは、アクセスできないためパスワードリスト攻撃・ブルートフォースアタックを完全にブロックします。
リバースプロキシでの運用構成
Powered BLUE プライベートCAとリバースプロキシ機能を利用して、クライアント証明書を利用して、別サーバーで運用中のサイボウズへのクライアント認証をさせることが出来ます。
プライベートCAは、運用者側の管理での独自運用のため
- SSLクライアント証明書の発行・失効・更新などの管理
- リバースプロキシの接続先Webサーバー指定 (複数のWeb接続先の指定も対応)
などを、運用者側のポリシーに即して運用が出来ます。(評価環境などの提供も可能です)
プライベートCAとサイボウズを同一(1台)のサーバーで運用時の構成は以下を参照ください。
リバースプロキシ機能を使用しない場合には、CRLを配布して の参照や既存のサイボウズ稼働のWebサーバーへのCRL組込みでの運用なども可能です。
SSLのサーバー証明書の登録
- Webサーバーを運用するサイトへSSLのサーバー証明書を登録します
- 「自己署名デジタル証明書の作成」 または 「署名リクエストの作成」 で作成します
自己署名デジタル証明書の作成の場合 (プライベートSSLサーバー証明書の場合)
- 「自己署名デジタル証明書の作成」から必要事項を記入して、SSLを有効にします
- 自己署名によるSSLのサーバー証明書が登録されます
パブリックSSLサーバー証明書の場合(署名リクエスト / CSR で作成)
公的なサーバー証明書を利用の場合には、ブラウザへの警告メッセージ
「このWebサイトで提示されたセキュリティ証明書は、信頼された証明機関から発行されたものではありません」
を抑制することが出来ます
SSLのサーバー証明書は
- ドメイン認証証明書(DV:Domain Validation)
- 組織認証証明書(OV:Organization Validation)
- EV証明書(EV:Extended Validation)
が登録出来ます
- 必要事項を記入して、 CSR 作成の「署名リクエストの作成」 ボタンを押します
- 作成された 「署名リクエスト」 ファイルを保存
- この 「署名リクエスト」 ファイル signig-request.txt を、公的なSSLサーバー証明書の発行機関へ送付
- 公的機関で発行された、サーバー証明書を 「インポート」 します
- 中間証明書のインポートにも対応しています
プライベートCAの設定
- CA証明書の有効期限を設定
- CAのパスワードを設定
以上でCAの構築は終了
SSLクライアント証明書発行
Powered BLUE プライベートCAで、この仮想サイトのSSLクライアント証明書を発行します
SSLクライアント証明書のダウンロード
SSLクライアント証明書は、利用するブラウザにインストールします
SSLクライアント認証の有効化
[クライアント認証を有効にする] ことで、このPowered BLUE の仮想サイトへは、有効なSSLクライアント証明書がインストールされた ブラウザのみ、SSLでサイボウズのサイトへアクセスが出来ます。
例 https://PrivateCA の仮想サイト/xx
リバースプロキシ設定&有効化
プライベート認証局のこの仮想サイトにアクセスしたクライアントを、SSLクライアント認証後にリバースプロキシで指定したサーバーへリダイレクトさせます。
例 https://PrivateCAのサイト/demo/ -> http://www.zyx.co.jp/demo/
SSLクライアント認証でCA&サイボウズへのアクセス - 承認された場合
有効なSSLクライアント証明書がインストールされたブラウザで、アクセス時のブラウザでの表示例(Firefox)
https://192.168.10.67/cybozu/cbag/ag.cgi
または、dnsの設定がされていれば、サイト名でのアクセス
https://cybozu.mubit.com/cybozu/cbag/ag.cgi
SSLクライアント認証 - 承認されない場合
有効なSSLクライアント証明書が無いクライアントからのアクセスの場合 ( IPhone )
サイボウズオフィス10のログイン画面
デスクネッツへのSSLクライアント認証(多要素認証)例
https://www.mubit.co.jp/pb-blog/?p=547
AWS上で運用したい場合には
デモサーバー
Powered BLUEの デモサーバー
基本操作 / リバースプロキシ / SSLクライアント認証 などのデモが出来ます
ワンタイムパスワード認証
Webのサイトへのアクセスに際して、OTP / ワンタイムパスワード対応のWebサイトの構築・運用例です。
多要素認証
ワンタイムパスワード認証&SSLクライアント認証の併用時のWebサイトの構築・運用例です。多要素認証でさらに高い安全性を確保したい場合に有効です。
終わりに
ワンタイムパスワード認証やSSLクライアント認証でWebサイトの認証を強化したい方、既存で運用のWebサイトへのアクセスに認証機能を導入したい方。デモ環境で試してみたい方や詳しい話を聞いてみたい方などは、ムービットの お問い合わせフォーム からご連絡ください。