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自動バックアップやSLA対応の高速回線 / フェイルオーバー機能のWebArena IndigoProのVPS構築運用方法

NTTPCコミニュケーションズ社の提供する仮想専用のVPSサービス  WebARENA / IndigoPro は、10Gbps の高速回線で使えることやHA機能、SLAを有しており企業向けの用途で利用できる国内基盤で運用のVPSです。セルフ監視機能や自動バックアップ機能など、管理画面も専門の知識を必要としないシンプルな構成で「ひとり情シス」に対応の仕様です。

 

https://www.mubit.co.jp/pb-blog/wp-content/uploads/2022/01/indigo-pro-4-2.png

 

【WebARENA / IndigoProの特徴】

  • 10Gbpsの高速回線VPS(べストエフォート)
  • 利用できるOS ( RockyLinux / CentOS  / Ubuntu / Windows – Server )
  • GUIはシンプル
  • 簡易Firewall
  • サーバーにはグローバルIPが直接アサイン(IPは1個のみ )
  • サーバースペックの変更可能
  • SLA対応
  • セルフ監視機能
  • フェイルオーバー(HA)機能 -  標準装備
  • リージョン(東日本・西日本)
  • リモートコンソール
  • 任意の ISO からのインストールに対応
  • 自動バックアップ
  • 大容量ストレージ
  • UTM
  • ヘルプデスク

などです。

WAFやロードバランサー機能を使いたい場合には、UTMの利用が可能です。

 

 

【費用】

各種の費用は月額の「上限金額が設定」されており、予算内での運用ができます。また、企業向けにはクレジットカードの他に請求書での支払いにも対応しています。

 

 

【WebArena IndigoProでの構築】

 

WebArena IndigoPro」上にインスタンスを作成します

  • サーバースペック選択
  • HDD サイズ選択(デフォルト100GB)

( 画面のイメージをクリックで拡大表示 )

 

 

【インストールするOSなどを選択】

  • OSのイメージを選択
  • パスワードを設定
  • 任意の 「持ち込み ISO イメージ」からのインストール対応

*アップロードISOイメージ( ISO ファイルは30個まで トータル10GBの容量 )
*持込み ISOからインストールの場合、基盤側からアサインされた固定IPをサーバーに設定
( dhcp では IP がアサインされません )

 

 

【インストール後】

 

【リモートコンソールからのログイン (VNC)】

  • CentOS アカウント root / password はOSインストール時に設定
  • RockyLinux  アカウント rocky  / password はOS選択時に設定

 

【sshでのログイン設定】

CentOS 7.1 の場合

当該サーバーへWAN側からアクセスする場合、当該サーバーの /etc/hosts.allow  に ssh でアクセスする際に許可するIPを指定します

例 IP=123.123.0.10 を許可の場合

 

RockyLinux 8.4 の場合

sshでのアクセスの制約はありません

 

 

【Firewall機能】

IndigoPro の管理画面からFirewall機能の設定で、ssh でのアクセスを許可します

 

 

【sshでのアクセス】

RockyLinux 8.4

 

CentOS 7.1

 

 

【キーボードの指定】

  • 日本語や英語のキーボードなどを選択できます
  • コンソールからログインする場合には、適切な設定が必要です

 

 

【ポート監視】

  • 標準でサーバーのポート監視サービスを利用できます(監視ポートは固定)
  • 指定のポートを監視して、異常時には指定のメールアドレスへ通知(3アドレス登録可能)

 

 

【バックアップ】

自動バックアップ(オプション)を設定できます

  • バックアップスケジュール(毎日・毎週・毎月)
  • 3世代

 

 

【バックアップ結果】

  • 特定のバックアップは削除しない設定が可能

例 初期セットアップのバックアップは削除せずに「保護」しておく

 

 

【swapの設定前】

RockyLinux デフォルトのHDD構成は、1パーティションでメモリスワップがありません。SWAPがないとメモリを使い切った場合には、サーバーが停止します。( CentOS 7.1はswapが設定されています)

RockyLinux 8.4 のディスク構成など

 

【swapの設定方法】

/etc/rc.d/rc.local に設定の例 ( RockyLinux 8.4 )

 

 

【フェイルオーバー機能・HA】

システムとして、フェイルオーバー機能を有しています。利用者側では運用に際して特別な設定などは不要です。

 

 

【その他】

network インターフェース名は  ifcfg-eth0 です

CentOS 7.1
デフォルトでは exclude=kernel*   が設定されており、kernelのアップデートが出来ません
cloud-init はインストールされていません

RockyLinux 8.4
cloud-init はインストールされています

 

 

【こんな場合に】

  • ひとり情シスで運用したい
  • 高速な回線で運用したい
  • 費用は安価&固定で運用したい
  • 冗長構成(HA)に予算をかけられないけど、フェイルオーバー機能はほしい
  • 自動バックアップは必須
  • サービス監視の費用は捻出できないけど、監視は必要
  • 国内法が適用される国内クラウド基盤で運用したい