月別アーカイブ: 2023年7月

Mattermost 無償のTeam EditionでAzure ADなどのidP連携のSAMLやOIDC認証のシングルサインオンで運用する

ビジネス向けのコラボレーションツールのMattermostは、slackと同様の機能を持ちながら「オンプレ環境」での運用にも対応しているという特徴があります。情報管理の関係からslackのようなSaaSのみのサービスを利用しにくいケースや無償版を利用したいケースでは、Mattermostは有効な選択肢となります。

Mattermostのグレードは、Team Edition (無償) / Professional (有償)/ Enterprise(有償) の3グレードがあります。GutHubとの連携はどのグレードでも利用が出来ますが、無償のセルフホストプランでは、SAMLやOIDC認証はサポートされておりません。標準では、SSO機能はProfessional (有償)/ Enterprise(有償)からの対応となっています。

 

 

【Mattermost 各種プラン】

Mattermost プラン / 費用 Team Edition / 無償 Professional / 有償 Enterprise / 有償
idP 連携 / SAML認証 / OIDC認証

*Team Edition はOSSです

 

 

【Team Edition の主な機能】

機能 内容
チーム数 無制限
ユーザー数 無制限
チャンネル数/ PlayBook数 無制限
HDD容量 無制限
画面共有
プラグイン
無制限のメッセージ検索と履歴
カード数&ビュー 無制限
ファイル共有
ワークフローの自動化
プロジェクトマネジメント
レポートと統計
カスタム統合機能
ID / パスワード認証
SAML認証
OIDC認証

 

Team Edition では、ビジネスチャットの必要な機能は有しておりユーザー数、チーム数、チャンネル数やHDD容量などに制限はありません。

  • 費用を抑えて運用したい
  • シングルサインオンで運用したい
  • 自社の環境で運用したい
  • SaaSを利用できない
  • Slackから移行したい

などの場合には、Team Edition は有効な選択枝です。

 

 

【Mattermost セルフホスト版】

利用できるMattermostとしては

1)自社で構築のMattermost Team Edition

Mattermost / Team Edition

 

2)Mattermost Team Edition が利用できるアプライアンス https://www.mubit.co.jp/sub/products/blue/img2/arrow-finger.gifPowered BLUE for Mattermost」も選択が可能です。

 

 

 

 

 

 

 

【MattermostのTeam EditionでidP連携のSSOで運用する】

ID / パスワード認証のMattermost Team Edition をAzure ADなどのidP連携で運用するには、SAML / OIDC認証に対応したリバースプロキシを利用して、代理認証を行いMattermostへシングルサインオンを構成します。

  • Mattermostの改修は不要
  • Mattermostの設置場所は、WAN / DMZ / LAN の任意の場所に対応

 

 

【代理認証】

SAML/OIDC認証対応のリバースプロキシからMattermostへ「ID / パスワード」を代理入力&代理認証を行います。

  1.  ユーザー操作でのMattermostへの「ID / パスワード」の入力不要
  2.  SAML / OIDC認証に未対応のMattermostをSSOのWebメンバーとして構成

* Mattermost以外の、SAML / OIDC認証に未対応の「Webシステム」のSSOにも対応しています

 

 

【SSO時の機器構成】

 

  1.  idP
  2.  SAML / OIDC認証機能のSSO リバースプロキシ( ユーザー情報の代理入力機能 )
  3.  Mattermost  Team Edition セルフホスト版( ID / パスワード認証 )
  4.  ブラウザ(プラグイン不要)

 

 

 

 

【 idP 】

SAML認証やOIDC認証をサポートのidPに対応

  • Microsoft Entra ID(旧名称 Azure AD)
  • GMOトラストログイン
  • Keycloak

 

 

リバースプロキシ・アプライアンス

リバースプロキシは、SAML / OIDC認証に対応のSSOリバースプロキシ・アプライアンス

Powered BLUE ReverseProxy for SSO / IDaaS

で構築運用します。

 

 

 

 

アプライアンスの機能

  • リバースプロキシ機能
  • SAMLやOIDC認証
  • バックエンドのWebへユーザー情報の代理入力機能
  • SSLクライアント認証
  • GUIから設定や運用

を有しており、任意の場所で自社管理でオールインワンでの運用を行うことが出来ます。

 

 

 

MattermostへのSSO利用ステップ

 

 

 

  1. SAML / OIDC認証対応のリバースプロキシへアクセス
  2. 初回のみ idP へアクセス
  3. idP の認証後にリバースプロキシからMattermostへユーザー情報を代理入力
  4. Mattermostへ自動ログイン

 

 

 

 

【各種Web システムへのSSO】

一度の idP認証で、複数のWebシステムへSSOでアクセスできます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SSLクライアント認証の併用(多要素認証 / MFA)

 

 

 

SSLクライアント認証でidPやリバースプロキシへの認証を強化

  1. idPとのSAML / OIDC認証
  2. SSLクライアント認証

 

 

 

 

【既存の認証方法とSSOの併用】

アクセス元により認証方法を変えることも出来ます。

  1. 従来の ID / パスワード認証(社内からのアクセス)
  2. idP / IDaaS 連携によるSSO(社外からのアクセス)

の併用などの柔軟な運用が可能です。

 

 

 

 

 

ID / パスワード認証 SSO

 

 

【Mattermost のこんな使い方に】

  • 費用を抑えて導入したい ( Professional / Enterpriseプランは費用面で利用が出来ない)
  • シングルサインオンで運用したい
  • パスワードレス認証で運用したい
  • AWS / Azure / FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O / VPS  などクラウド環境で運用したい
  • VMware / Hyper-V などの仮想環境で運用したい
  • オンプレ環境で運用したい
  • 自社管理で運用したい

 

 

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