富士通ノートPCのモデル LifeBook UH55/B3 の購入時のOSはWindows10 home edition でSSDは容量が128GB のSanDisk M2-2280/SATAの片面実装のタイプが搭載されていました。
Windows11へアップグレードすることで、パスキー認証に際してスマフォの指紋や顔認証と連携したクロスデバイス認証のPC端末としても利用ができます。
【LifeBook UH55/B3 2017年発売時のスペック】
- Windows10 / home
- SSD 128GB
- CPU Core i3-7130U / 2.7GHz(2Core / 4Thread)
- 4GB memory
SSD換装方法 ➡ SSDは128GBから1000GBに換装済です
WD Red / SSD 1000GB |
今回は、Windows10からWindows11へのアップグレードにより、Passkey認証などのパスワードレス認証での活用を目指します。
【Windows11へのアップグレードチェック】
☒ CPUが要件を満たしていません(Core i3-7130U / 2.7GHz)
【Windows10からWindows11へアップグレードの要件】
- Bios UEFI
- CPU 第8世代
- TPM 2.0
- グラフィックス DirectX 12
- メモリ 4GB
- ストレージ 64GB以上の空き容量
- Windows 10 / 64bit
などです。
現在のLifeBook UH55/B3の仕様は
Bios UEFI | CPU | TPM 2.0 | DirectX 12 | メモリ | Cドライブ 空き容量 |
Windows 10 / 64bit |
〇 | ✖ | ✖ | 〇 | 4GB | 331GB | 〇 |
【CPUやTPMのチェックを回避させてインストールする方法】
Windows 11 の ISOイメージ 22H2でのインストール手順です
非対応PCに対する処置では appraiserres.dll ファイルの削除は21H2では出来ましたが、22H2からはできなくなっています。
*今回は、以前にダウンロードしておいたISOイメージ 22H2 を修正して利用しています
* ISOイメージ 23H2 / 24H2 などでは、仕様や手順が異なる可能性があります
【AIに聞いてみる】
Q どうすれば Windows 11 にアップグレードできますか
A 22H2からは ISOイメージのファイルの sources ディレクトリにある appraiserres.dll ファイルをメモ帳で開いてすべてを選択したうえで削除したら上書き保存します。
( 0バイトの appraiserres.dll ファイルにする )
これで CPU / TPM などの要件を満たしていない場合でも、一般的なUEFI BootのPCであればインストールが可能です
インストール時には、途中で選択できる
- 最新モジュールのダウンロードなど
は選択しません。
せっかく修正した 「appraiserres.dll 」ファイルがオーバーライトされるのを回避させます。
【修正したISOイメージからのインストール】
ISOイメージは光学ドライブから読み込ませるよりも、内蔵のHDDやSSDに書き込んで、ダイレクトに読み込ませてインストールするほうが高速です
- setup.exe を実行
【ダウンロード方法の変更を選択】
【更新プログラムをダウンロードしないを選択】
【Windows10の既存環境を引き継ぐ場合】
【セットアップ時間】
内蔵のSSDにISOデータを書き込んで、ダイレクトに読み込ませてインストールしましたが30分程かかりました。
【ライセンスの有効活用】
Windows 7 / 8 などのライセンスを保有の場合には、Windows10 / Windows11のセットアップ時にWindows 7/ 8 などの古いライセンスを登録して使うこともできます。
- Windows 7 / Professional ライセンスを入力
- Windows 10 / Pro Edition になる
- Windows 11 / Pro Edition になる
* Windows 7 / 32bit 版のOEM ライセンスの場合には、Windows 11 / 64bitには利用できません
【バッテリーの交換】
Windows11へのアップグレード前に、予備の1000GBのSSDへフルバックアップを行って起動確認の際に裏面のカバーを開けるので、ついでにバッテリーを交換
- 交換して未充電のバッテリーの残量が43%の表示
外れのバッテリーだった?
ダメだったら元の純正バッテリーに戻すか
【リペアボタン】
- バッテリーやSSDの交換前に、ノートPC裏面のリペアボタンを押します
- パワーオン時には外部電源を接続の上、パワーオンボタンを押します
【ネジの順番】
- バックパネルとバッテリ―のネジのサイズは3種類
- ネジを間違えないように、外したした順番でテープに張り付けました
- はずすした順番通りに戻します
【LifeBook UH55/B3 をPasskeyのクロスデバイス認証で利用する】
Passkey(パスキー)認証は、スマートフォンなどの指紋や顔などの生体認証をWebサイトの認証に利用した方式です。
クロスデバイス認証とは、スマートフォンの生体認証をパスキー認証に利用して、認証機能を持たないノートPCなどの端末からターゲットのWebへ認証連携でアクセスさせる機能です。
パスキーのクロスデバイス認証は、Windows 11で利用できます。
Passkey認証 ✅ | クロスデバイス認証 ☑ | クロスデバイス認証 ☑ |
【ペアリング】
事前に、Windows 11のPCとスマートフォンをBluetoothでペアリングを行います
* Bluetooth 4.0以降でクロスデバイス認証に対応
【Bluetooth を有効( スマフォ / デスクトップPC / ノートPC )】
- スマフォとノートPCをペアリング( ノートPC内蔵のBluetoothを利用 )
- スマフォとデスクトップPCをペアリング( Bluetooth対応のUSBアダプタを利用 )
【Bluetooth利用時のクロスデバイス認証の手順】
- PC端末のブラウザでパスキー認証のターゲットのWebサイトへ
- PC端末のブラウザにQRコードを表示
- QRコードをスマートフォンでスキャン
- スキャンしたQRコードをスマートフォンでパスキー認証
- Bluetooth通信によりスマートフォンとPC間で認証連携
- PC端末のブラウザでターゲットのWebサイトへアクセス
【ネクストライフ】
まだまだ現役。ちょっと前のPCもPasskey認証などで有効活用できます!