Fujitsu Cloud Service for OSS (4OSS)で標準で提供されているCentOS版 のテンプレートを利用してサーバーを作成すると、1パーティション構成で作成されます。そのためメモリスワップのパーティションは有りません。
理由は、初期設定時にHDD容量を任意に設定できるようにするために1パーティション構成で作成されるためです。
メモリスワップ
メモリスワップは、サーバーの物理メモリが足りなくなると、ハードディスクの一部がメモリーの代わりとして使われる機能です。
Linuxは、メモリが不足してシステムが停止する可能性がある場合、メモリリソースを多く消費しているプロセスをOOM Killerにより強制的に停止させることで、システム全体の停止を回避します。(重要なプロセスでも勝手に停止させます)
AWSやAzureでは、仮想サーバーにメモリスワップをアドオン出来る機能がありますが、Fujitsu Cloud Service for OSS (4OSS)のテンプレートで作成のLinuxサーバーには、メモリスワップをアドオン出来る機能はありません。
4OSSのテンプレートから作成のサーバーでは、スワップを追加する場合には手動で設定する必要があります。
CentOS / RedHat サーバーにスワップを追加設定の場合
/etc/rc.d/rc.local へ記述の例
--- 標準ではスワップは設定されていません --- [root]# free total used free shared buff/cache available Mem: 1015396 83096 778440 13216 153860 765756 Swap: 0 0 0 --- スワップの設定例 --- [root]# cat /etc/rc.d/rc.local #!/bin/bash touch /var/lock/subsys/local # --- add swapfile 4GB --- SWAPFILE=/swapfile if [ -e $SWAPFILE ] ; then swapon $SWAPFILE else dd if=/dev/zero of=$SWAPFILE bs=1024K count=4096 chmod 600 $SWAPFILE mkswap $SWAPFILE swapon $SWAPFILE fi [root]# chmod 755 /etc/rc.d/rc.local [root]# reboot
再起動後 swapが有効
[root]# free total used free shared buff/cache available Mem: 1016396 148620 202144 51448 665632 620504 Swap: 4194300 0 4194300 [root]#
メモリスワップはHDDを利用しますので、スワップのサイズなどは適宜調整ください。
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