ownCloudでオブジェクトストレージを使う(GMOクラウドの場合)

Powered BLUE上のownCloudからオブジェクト・ストーレジを使う場合の設定です。ownCloudの運用場所はどこでも構いません。

構成例

  • ownCloud サーバー   IP=192.168.1.2 (ローカル)
  • Object Storage         GMOクラウド

Amazon S3ではAmazon のGUIからBucketを生成出来ますが、GUIからBucketを生成できないオブジェクトストレージサービス(GMOクラウドなど)を利用の場合には、コマンドラインからの操作で、事前にObject Storage用のBucketを生成しておく必要があります。

 

GMOクラウドのオブジェクトストレージの場合

S3コマンドのインストール

ownCloudを運用しているPowered BLUEサーバーにS3コマンドをインストールします。S3関連のインストール方法は、GMOクラウド社のHPからの抜粋です

# yum install python-dateutil python-magic

# wget http://downloads.sourceforge.net/project/s3tools/s3cmd/1.5.0-rc1/s3cmd-1.5.0-rc1.tar.gz

# tar xvf s3cmd-1.5.0-rc1.tar.gz

# cd s3cmd-1.5.0-rc1

# python setup.py install

# s3cmd   – –configure

※アクセスキーとシークレットキーはGOMクラウドのポータル画面よりご確認ください。

エンドポイントはコマンドで設定できないため、設定ファイルを書き換えます。

ホームディレクトリに移動します。

# cd

設定ファイルを編集し、「amazonaws.com」をエンドポイントのドメイン名に置き換えます。ここではエンドポイントをst.gmocloudtest.comとします。

# vi .s3cfg

<変更前>
host_base = s3.amazonaws.com
host_bucket = %(bucket)s.s3.amazonaws.com

<変更後>
host_base = st.gmocloudtest.com
host_bucket = %(bucket)s.st.gmocloudtest.com

実際にオブジェクトのリストを取得して、動作確認をします。

# s3cmd  ls

最初は空なので、何も表示されません。エラーが出なければOKです。

ownCloudのGUIからの設定 外部ストレージ(external storage support )を有効にしますowncloud-external-storage-1

Amazon S3 互換ストレージを選択します

  • フォルダ名 (例 gmo-cloud)
  • アクセスキー (指定の値:GMOクラウドのポータル画面で確認)
  • シークレットキー (指定の値:GMOクラウドのポータル画面で確認)
  • パケット名 (st.gmocloud.com)
  • ホスト名 (st.gmocloud.com)

を入力しますowncloud-external-storage-2

 

設定が正しい場合には、外部ストレージフォルダの左側の〇がグリーンに変わりますowncloud-external-storage-3

 

ownCloudのGUIへアクセス

オブジェクトストレージのフォルダ gmo-cloud  が表示されていますowncloud-external-storage-4

オブジェクトストレージのフォルダ gmo-cloud  にファイルをアップロードowncloud-external-storage-5

 

 

※本記事の内容は、活用方法の例を示したものであり、ご利用&設定などに際しては、ご利用者様の責任においてご活用ください。