東芝製のノートPC ダイナブック T554/76LB は2013年の発売時はWindows 8.1 / 64bit が搭載されていました。CPUは第4世代Core i7-4700MQで4Core/8スレッドの仕様です。
15.6型のワイド画面でBlue-ray ディスクドライブやカメラ・マイク・Bluetoothも付属しておりZoomやteamsなどのWeb Meeting、仮想マシンの運用からWindows HelloやFIDO2の生体認証も可能で今でも十分に利用できるスペックのノートパソコンです。
Windows 8.1からWindows10経由でWindows11へアップグレード
数年前に
- 1TBの2.5インチHDDをWestern Digital 製1TBのSATA / 2.5インチSSDへ換装
 
- Windows 8.1 / 64bit から Windows 10 / 64bit へアップグレード
 
- バッテリーの交換(2回)
 
を実施
HDDからSSDへの換装 例
Windows11対応 SSDから大容量SSDへの換装 / 富士通ノートPC FMV LifeBook UH55 シリーズの場合
Windows10からWindows11へアップグレードの要件
Windows11の動作要件は
- Bios UEFI
 - CPU 第8世代
 - TPM 2.0
 - グラフィックス DirectX 12
 - メモリ 4GB
 - ストレージ 64GB以上の空き容量
 - Windows 10 / 64bit からのアップグレードに対応
 
などです。
現在のDynabook T554/76LBの仕様は
| Bios UEFI | CPU | TPM 2.0 | DirectX 12 | メモリ | ストレージ 空き容量  | 
Windows 10 / 64bit | 
| 〇 | 第4世代 | ✖ | 〇 | 8GB | 250GB | 〇 | 
dxdiagでDirectX のバージョンチェック
Windows11へアップグレードチェック
TPMやCPUが適合しないので、このままではWindows11へアップグレードはできません
【CPUチェックおよびTPMのチェックを回避させてインストールする方法】
Windows 11 のISOイメージをダウンロードします(例 22H2 )
非対応PCに対する処置では appraiserres.dll ファイルの削除は21H2では出来ましたが、22H2からはできなくなっています。
AIに聞いてみる
Q どうすればWindows 11にアップグレードできますか
A 22H2からは ISOイメージのファイルの sources ディレクトリにある appraiserres.dll ファイルをメモ帳で開いてすべてを選択したうえで削除したら上書き保存します。
( 0バイトの appraiserres.dll ファイルにする )
これでインストールが可能です
インストール時には、途中で選択できる
- 最新モジュールのダウンロードなど
 
は選択しません。
せっかく修正した 「appraiserres.dll 」ファイルがオーバーライトされるのを回避させます。
修正したISOイメージからのインストール
ISOイメージは光学ドライブから読み込ませるよりも、内蔵のHDDやSSDに書き込んで、ダイレクトに読み込ませてインストールするほうが高速です
ダウンロード方法の変更を選択
更新プログラムをダウンロードしないを選択
windows10の既存環境を引き継ぐ場合
【ライセンスの有効活用】
Windows 7 / 8 などのライセンスを保有の場合には、Windows10 / Windows11のセットアップ時にWindows 7/ 8 などの古いライセンスを登録して使うこともできます。
- Windows 7 / Professional ライセンスを入力
 - Windows 10 / Pro Edition になる
 - Windows 11 / Pro Edition になる
 
* Windows 7 / 32bit 版のOEM ライセンスの場合には、Windows 11 / 64bitには利用できません
Windows11の高速起動
高速起動の設定について
- 2.5インチSSDに換装
 - F2 / Bios設定の「詳細の項」のブートスピードを「通常」から「高速」に設定変更
 - Biosで起動優先の順位をSSDをトップに設定
 
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Windows10からのアップグレードでは、アカウントやデスクトップ環境もそのまま引き継がれるので操作など違和感なく使えます
Windows11でBlueray ディスクドライブを認識しない
Dynabook T554/76LBには、Pioneer製のBluerayディスクドライブが付属していますが、Windows10では認識していたBluerayディスクドライブがWindows11では認識されません。
またUSB接続のDVDドライブを接続しても認識されません。
エラーメッセージ
レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためにハードウエアデバイスを開始できません(コード19)
回避策
今回は、使っていない東芝のプログラム「TOSHIBA Blu-ray Disc(TM)Player」 を停止させて回避を行う
- コンピューターの管理
 - システムツール
 - サービスとアプリケーション
 - サービス
 
から TOSHIBA Optical Disc Drive Service(自動起動) を選ぶ
TOSHIBA Optical Disc Drive Service を「停止」するとドライブを認識します
TOSHIBA Optical Disc Drive Service (自動起動)を (無効) に設定
Bluerayドライブを正常に認識&動作
多分Windows11のクリーンインストールでは、この問題は発生しません(東芝製のアプリをインストールしないため)
修復ディスクの作成
Windows11 の修復ディスクを作成しておきます
- コントロールパネル
 - システムとセキュリティ
 - バックアップと復元
 - システム修復ディスクの作成
 
復元ポイント
通常のWindowsの運用に際しては、ソフトやシステムの設定変更などの場合、事前に「復元ポイント」を作成すると、その後に不具合が発生した場合でも「復元ポイント」作成時の状態まで戻すことが可能です。
Bluetoothでペアリング・PhoneLinkを使う
ダイナブック T554/76LBモデルは、Bluetooth機能を有しています。Windows 10 / 11のPhoneLink機能で iPhone / Andoroid などのスマートフォンとBluetoothで接続を行い、ノートPCからスマートフォンの
- 通知をチェック
 - 電話を掛ける
 - メッセージを読み書きする
 
などをすることが可能です。
認証の強化・生体認証で使う
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Windows HelloやFIDO2の生体認証で使う場合には、USB接続の指紋認証器を使うことが出来ます
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接続例
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