2005-01-20: proftpd-1.2.9 でFTPサーバが起動できなくなる問題について
問題の内容 proftpd-1.2.9 にアップデートすると、/etc/proftpd/proftpd.conf 内の仮想ドメインに関する記述が厳しくなるため、結果的に複数の仮想ドメインを使用したばあい、FTPサーバが起動できなくなります。
状況 セキュリティアップデートで対応する作業を行っています。作業完了時期については現在未定です。
回避方法
複数の仮想サイトでFTPをお使いいただく場合は、暫定措置として、旧バージョンのproftpd-1.2.8-3に戻していただく必要があります。

旧バージョンへの基本的な戻し方:
(1) sshや仮想コンソールからログインしていただき、root になってください。
(2) /etc/proftpd/proftpd.conf の"Port:"の設定を元に戻して下さい。
("Port: 0" → "Port: 21")
(3) インストールCD(1/2)をドライブにセットして、以下のコマンドを実行して下さい。
# /etc/init.d/proftpd stop
# mount /dev/cdrom
# cd /mnt/cdrom/turbo/RPMS
# rpm -Uvh --oldpackage proftpd-1.2.8-3.i586.rpm
# /etc/init.d/proftpd start
※念のため作業前に/etc/proftpd/proftpd.confのバックアップを取っていただくことをお勧めします。


上記と同等の内容ををCD-ROMドライブを使わないで行う場合は、以下をご参考ください:
(1) sshや仮想コンソールからログインしていただき、root になってください。
(2) /etc/proftpd/proftpd.confのバックアップを保存します。

# cd /etc/prodtpd/
# cp proftpd.conf proftpd.conf.save
(3) サーバ管理画面でFTPサービスを停止します。
(4) サーバ管理画面のTurbopkgで、proftpd-1.2.9をアンインストールします。
(5) インストールCD(1/2)の/turbo/RPMS/proftpd-1.2.8-3.i586.rpm をTurbopkgメニューの「他社製品のインストール」を使ってインストールします。
(6) proftpd.confのバックアップを元に戻します。

# cd /etc/prodtpd/
# cp proftpd.conf.save proftpd.conf
(7) /etc/proftpd/proftpd.conf の"Port:"の設定を元に戻して下さい。
("Port: 0" → "Port: 21")
(8) サーバ管理画面でFTPサービスを開始してください。
その他の情報 proftpd.confの調整でFTPサーバを起動できますが、今後のセキュリティアップデートに対応させるために、旧バージョンに戻す方法を行ってください。また、sftpクライアントがある場合は、sshサーバを有効にし、ftpの替わりに利用できます。

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